Dr.バリー・カーズィン

Dr.バリー・カーズィン Dr.Barry Kerzin

チベット仏教と瞑想、医療
幸せを育む、心の智慧 ~苦しみを越えてゆく心の訓練

テーマ:「入菩薩行論研修会」「般若心経と瞑想」「愛ある医療」

Barry 2アメリカ・カリフォルニア出身
インド・ダラムサラ在住

■プロフィール

プロフィール

チベット仏教僧侶、教師、医師。

一般社団法人ヒューマンバリュー総合研究所所長及び代表理事 (Chairman of Human Values Institute)。香港大学名誉教授。Altruism in Medicine Institute(アメリカ、医療における利他心研究所)創立者・代表。

アメリカ・カリフォルニア大学バークレイ校(University of California, Berkeley)にて哲学の学士取得後、南カリフォルニア大学(University of Southern California)にて医学を学び、ワシントン大学(University of Washington)の医学部准教授となる。アメリカ家庭医学会認定医。インド・ブッダガヤにて、ダライ・ラマ法王第14世から比丘(ビクシュ、僧侶) の戒を受ける。

幼少期、命を脅かす脳の病気にかかったことがきっかけで医師を目指す。さらに20代30代に立て続けに親や妻という身近な人の死を体験したことから、本格的に仏教の道に入る。

約30年前に高血圧の治療に効果のあるチベット伝統医学と西洋医学の研究・教育方法の実践をする西洋人医師として選ばれたことをきっかけに、北イン ド、チベット亡命政府のあるダラムサラに移り住む。その間、2ヵ月から3年3ヶ月にわたる集中的長期的な瞑想修行を行う。仏教の修行を続けながら人々の慈 善医療を実践。
ダライ・ラマ法王第14世の推薦もあり、長年勉学と瞑想修行に励んだあと比丘に認定され僧侶となる。その後、医師としても三人の有名なチベット人高僧たちの死後まで治療に当たるなど、現在もダライ・ラマ法王を始めとする高僧の方々の医療的ケアも行なっている。インド・サルナートのチべット 高等教育中央研究所(Central Institute of Higher Tibetan Studies)の客員教授も務めた。

近年はアメリカ、スペイン、ドイツ、ロシア、モンゴル、インド、香港、マレーシア、日本などで教える。とりわけ日本では2007年初来日以来、僧侶と医師・科学 者両方の視点から、「心の科学」としての仏教についての講話、さらに瞑想リトリートなどを行う。
またとくに「生と死」「メディテーション(瞑想)」「セル フケアと慈悲」「死に逝く人にどう寄り添うか」などをテーマとし、医療・介護関係者を含めた研修も病院・大学とともに行なっている(「活動内容」参照)。 旭川コンソーシアム(旭川医大・旭川大学などの医学部、看護学部、保健学部など)および鹿児島大学(工学部)でも特別講義を行なった。

_OSD2365活動をさらに充実させるべく、日本で2010年12月一般社団法人ヒューマンバリュー総合研究所を設立、その所長・代表理事に就任。東日本大震災も 東京で自ら体験し、2011年秋より東北の被災地訪問を開始。2012年より、とくに石巻市社会福祉協議会や学校教員の方を対象にしたケアギバーのケアに 長期的計画で携わっている。

世界のトップ科学者とダライ・ラマ法王を中心とする仏教者の対話を促進するマインド・アンド・ライフ・インスティチュートの教員・研究員でもある。
また近年は米国ウィスコンシン大学のDr. リチャード・デイビッドソン博士、Dr. アントイン・ルッツ博士、またプリンストン大学のDr. ジョナサン・コーエン博士、 Dr. ブレント・フィールド博士と共に、瞑想や感情と脳科学の研究にもあたりその被験者となっている。

詳細のプロフィールはこちら
一般社団法人ヒューマンバリュー総合研究所 HP: http://humanvalues.jp/

次回 2015年秋頃来日予定(調整中・決定次第お知らせします)


Dr.バリーからのメッセージ

Dr.バリー インタビュー

■来日にあたり

日本のダライ・ラマ法王事務所の代表から私に「日本に来て、医師としての観点から仏教を教えてはもらえないだろうか」という依頼がきたのは、いまから2007年のことでした。
以降、「入菩薩行論」の講義シリーズや瞑想リトリートも日本全国のさまざまな聖地で行っています。とくに巡礼では外側の世界を歩きながら、それと同時に内的な体験について教え、また瞑想を実践する静かな時間を過ごします。こうした流れのなかで、私自身、日本人というものにふれ、理解するというきわめて幸運な体験に恵まれ、そのすばらしさが私の中にゆっくりと広がっていくようになりました。

日本全国で行っている講義の内容は、手「仏教の智慧の本質」にほぼ集中しています。その仏教の智慧の中心となるのは、空であり、菩提心と呼ばれる、仏教にある独特な「無限なる利他心」です。
また、医師としての視点から、とくに医療従事者の方たちに対して、お互いの敬意、信頼、慈悲を育みながら、医師と患者の関係をいかによりよく高めるのか、ということも教えてきました。さらに生きることと死ぬこと、つまり、いかに十全に人生を生きるのか、そしてどのように尊厳をもって死ぬのかについて、講義やセミナーで話す機会を多くもってきました。

■生い立ち

私はカリフォルニア大学バークレー校に進み、哲学を選びました。それは十代の頃に生まれた、「私とは何か?」という大きな疑問から生まれた選択でした。「私とは何か?私は何のために生きるのか?人生で何をしようとしているのか?」という疑問です。西洋哲学の勉強はとても興味深いものでしたが、決して答えにはなりませんでした。少なくとも、私にとって満足のいく答えをみつけることはできませんでした。そこからインドのヒンドゥー哲学と瞑想に興味をもつようになりました。しかし、それでもまだ完全に満足しなかったため、仏教を学んでいったのです。そうして仏教の中にようやく、徐々に、私の疑問への答えを見出していきました。その探求は今でもまだ、続いています。

■人生の困難な時に慈悲を持ち続けるために

OLYMPUS DIGITAL CAMERAひとことで困難といって、いろいろな種類があると思います。たとえば経済的な困難であったり、健康上の問題であったり、あるいは愛する人を失ったり・・。そういうときに私たちが陥りがちなのは、心をクローズする、閉じこもってしまう、という状態です。それは、心の視野が狭くなっている状態です。そういう困難なときにこそ、私たちはより心をオープンにして、心の視野を広く保てるようにする必要があります。

私たちが他者の親切に気付くようになればなるほど、私たちの心はオープンになります。これは自然の法則です。さらに他者に対して親切心や優しさを向けると、私たちにはもっと幸福がやってくるのです。これも自然の法則です。慈悲は、私たちを真実の理解へと真実にふれることへと近づけてくれるものです。

■仏教の僧侶と医師であるということについて

OLYMPUS DIGITAL CAMERAよく「仏教と科学は矛盾しないのですか?」という質問を受けます。
近代科学と仏教のアプローチは、直感的に似通っています。というのも、どちらも、論理と理性に基づいているからです。盲信するということは、どちらの伝統にもそぐわないのです。仏教は「心の科学」といえます。仏教の教えについてよく考え、また毎日の生活に取り入れようとするほど、そして瞑想を通して理解をより深めるほど、私たちの人生はよりよくなっていきます。私たちはゆっくりと自信をつけながら、現実にもとづいた、非概念的で、五感の感覚を超えた体験を積んでいきます。これが自然にさらに大きな愛と慈悲につながっていくのです。
これらを実践し続けることで生き方の「質」が変わっていきます。喜びがもっと増えていきます。その喜びは、物質的ではないもの、もっと穏やかで、もっと平和な安寧というようなものです。そして自分の中に、生きる意義が見出せるようになります。それが人生を満たしていきます。
(「チベット仏教からの幸せの処方箋」より抜粋)

 

参加者の声

・仕事・私生活において、仏教の教えを生かしたいと思い、参加しました。バリー先生のお話と瞑想を通して日頃の忙しさによる心のストレスがすっきりとした感じを得ました(30代 男性)

・瞑想の実践と講義のバランスが良くてあっという間に時間が過ぎました。素晴らしい時間を有難うございます(30代 女性)

・いつもながら分かりやすく温かさが伝わるセミナーです。色々なタイプの方々に合わせて教えられ、楽しかったです(50代 男性)

・先生の笑顔に気持ちがホッコリしました。まだまだ自分には勉強が必要だと感じる時間になりました。有難うございました(40代 女性)PIC_0543

・いつも思いますがこの時空間がとてもここちよいものだと感じます(50代 男性)

・特に最後の瞑想の内容は、心に残りました。私というより世界に対して愛をもってみることができるなあと思いました(50代 女性)

 

Dr.バリー関連の出版物

「チベット仏教からの幸せの処方箋」     シャーンティデーヴァ『入菩薩行論』 

   book_barry-1           book_barry-textbook

DVD「四国巡礼〜内なる瞑想の旅」

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Dr.バリーの書籍、DVDヒューマンバリュー総合研究所 BOOKコーナーからも購入可能です。
(メールでも受付中:store@opensense.jp)

 

これまでの実績

大学および研究所におけるレクチャー(一部)

・University of Central Florida in Orlando(中央フロリダ大学、アメリカ・オーランド,医学部/心理学部/教養学部)
・University of Washington(ワシントン大学、アメリカ・シアトル,医学部小児科)
・New York University(ニューヨーク大学、アメリカ・ニューヨーク)
・Smith College(スミス・カレッジ、アメリカ・マサチューセッツ)
・Max Planck Institute (マックス・プランク研究所、ドイツ・ライプツィヒ)

・Hong Kong University (香港大学、医学部)
・National University of Mongolia (モンゴル国立大学、ウランバートル)
・Central Institute of Higher Tibetan Studies(チベット高等教育中央研究所、インド・サルナート)
・旭川医科大学・旭川大学ほか旭川コンソーシアム(北海道旭川市、医学部、看護学部、保健学部)
・鹿児島大学(鹿児島県鹿児島市、工学部)
・ロシア,カルムイク共和国など

医療機関におけるレクチャー(一部)

・米国MDアンダーソンがん(癌)センター MD Anderson Cancer Center(アメリカ・フロリダ州オーランド)http://www.youtube.com/watch?v=tqvCrXzcDFQ
・久恒病院(福岡県糟屋郡)

・聖マリア病院(福岡県久留米市)

近年の著作および発表(一部)

2008年12月: CNN医療セクション:瞑想に関する脳科学実験の被験者として掲載。http://edition.cnn.com/2008/HEALTH/dailydose/11/19/brain.meditation/index.html

 2011年6月:『チベット仏教からの幸せの処方箋』日本語版著作刊行、現在多国語翻訳中。

 2011年9月:ロシアでの仏教科学と近代科学の比較についての国際会議にて「現代世界における非暴力と慈悲の哲学」を発表。

2011年11月:インド・ニューデリーでの世界仏教会議にて「仏教科学と現代科学」を発表。ダライ・ラマ法王が基調講演を行なった。

2012年4月:米国デンバーでの瞑想科学についての国際シンポジウムにて(参加者700名)に利他心の瞑想のリーダーをつとめる。

2012年11月:ノーベル賞受賞者どうしの対話としてダライ・ラマ法王と利根川進教授(MIT)を迎え、東京で第三回ヒューマンバリュー・シンポジウム「癒しに関する古代と現代の智慧」を主催。モデレータをつとめる。

2014年4月: 京都 Mind and Life 国際コンフェレンス「Mapping the Mind (心の再定義)」第2日目セッション4にて発表 。タイトルは「情動の可塑性:健全な社会の構築に向けて」

2014年6月:中国・香港大学 国際カンファレンスにて講演「避けられない困難に面したときの幸せの智慧」